フランスはパリで日本酒コンテスト「Kura Master」が行われました。その結果、「純米吟醸酒」の部門で、『秀よし 松声』と『秀よし 一穂積』が金賞を頂きました。
新型コロナウィルスの影響で、この冬の酒造りの量もお酒の販売量も、今まで考えられない程落ち込みました。そうした中にあって、蔵人が一生懸命に造ったお酒が世界的な賞を受賞できたことは本当に嬉しい限りです。一縷の望みといっても過言ではないくらい、今の私の心境では喜ばしい出来事です。
人生には良い時もあれば、苦しい時もありますから、一喜一憂してもしょうがないことですが、昨今の世情を鑑みれば心が救われた感があります。
『秀よし 松声』は、「秋田酒こまち」という酒米を50%まで精米し、「秋田流花酵母」と言うとても香しく品の良い味わいを醸す酵母で仕込みました。お米も酵母も秋田県が開発した秋田オリジナルのお酒です。
『秀よし 一穂積』は、まだお酒の出荷が始まって数年しかならない酒米の新品種です。「五百万石」という淡麗酒を得意とする有名な酒米を凌駕する目的で開発された、これまた秋田県オリジナル酒米です。これを協会酵母1801号で仕込んだ淡麗旨口酒です。
家飲みにも手頃な価格のお酒なので、ご興味のある方はお近くのお酒屋さんにお声がけをお願いいたします。