今年のお酒造りは昨年と違い、杜氏さんを含め6名で行うことになりました。昨年は9名でしたので3名減ったことになりますが、要請すれば販売課や販売管理課の手伝いをもらえる手はずになっています。また、作業日程も半仕舞いから週に二本の仕込みになりました。昨年潤沢に造りすぎたのとコロナの影響で減産になっています。
ただ、造りの工程は同じですので、個々に担当する工程は増えました。今まで携わったことのない仕事も行わなければ造りは進みません。毎日、毎朝杜氏さんの指示をもらい若き頭(かしら)明平さんがそれぞれに割り振りを行い私たち蔵人は仕事を行います。
今までと同じ仕事だけを行っていては工程が詰まってしまいます。皆で助け合って滞りなく進めていくよう常に気を使っています。困ったことがあれば皆で知恵を出し合って事を進めます。酒造りは部分最適では進みませんので、全体最適を目指し毎日仕事をしています。蔵人の成果とは何でしょうか?
毎日毎日一生懸命繰り返し仕事をしつつ、この米が、麹が、これで仕込んだ醪が、お客様に美味しいと言っていただけるお酒になってもらいたいという思いで仕事をしています。
いよいよ気候的にも寒くなって来ましたこれから吟醸の仕込みが始まります。私たち蔵人も交代で泊まり麹の操作を行います。これもお客様に期待していただいているお酒造りのためです。蔵人皆が和醸良酒頑張っていきたいと思います。