秀よし ブログ

秋田で培われた三百二十余年の歴史を受け継ぐ鈴木酒造店の酒造り

酒蔵日記


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松尾神社

 羽後長野駅を降り立ち、駅を背にして左へと進む。これは昔の国道であるが、今では所々に空き地・空き家が目立つ。呑川の軽やかな瀬音を聞きながら曹渓寺の前を通り、善法寺の入り口辺りまで来ると賑やかだった商店街の名残がある。
そのまま「秀よし」の酒蔵を通り過ぎて間もなく、長野神社の参道は突然右手に現れる。目印は、通りの右側にある造り酒屋の初桜さんの工場跡、次に古風な佇まいの畠庄さんと二軒続けて見応えのあるお宅が並び、その次の丁字路が長野神社の参道になる。丁字路を見上げると一の鳥居がある。一礼して鳥居をくぐると少しばかり坂道を下る。左には長尾医院のご自宅がある。私が子供の頃は夜中に熱が出ると往診に来てくれた優しい先生でした。
 そのまま進むと、昼尚暗い杉木立の林の中に入ります。二の鳥居をくぐると正面に長野神社が見えてきます。いつ来ても青空が似合う神社であります。早速、長野神社を参拝してから、左手側にあります『松尾神社』へと移ります。
 『松尾大社』は京都最古の由緒ある神社で、京都洛西の総氏神であります。平安期より猛霊の神として崇められています。また、正一位・勲一等の醸造の神様であります。
長野山は古くから霊山として崇められており、五つの神社を祀っていたので『五社堂山』と呼ばれていました。その中の一つが『松尾神社』であります。長野神社は長野地区の小社を一つに纏めて山頂に長野神社が祀られました。
松尾様は、お酒だけでは無く味噌醤油など醸造全般を司る神様であり、秦氏の系譜から、開拓、治水、建築、商業など幅広くご利益があると特別な崇敬を受けています。
この地で松尾様をお祀りしているのには訳があります。
次回、詳しくお伝えしたいと思います。

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