本年の梅酒の仕込みが無事に終わりました。
梅の出荷が終盤を迎え、少し急かされるような仕込みでした。
今年も大量の青梅が入荷しました。鮮やかな緑色の梅と赤く色づいた梅の実の対比がきれいです。数日置いて程よく登熟してから梅酒の仕込みを始めます。
傷んだ梅を取り除くと5%も減ってしまいます。
冷たい井戸水でよく洗うと表面のうぶ毛が取れます。丁寧に洗うと水がどんどん黒くなっていきます。この時は、アクの強い果実だなといつも思います。私たちが造る梅酒は、ご家庭で造る梅酒よりも美味しい秘密の一つが、この丁寧な手洗いです。
もう一つ美味しさの理由があります。コクがあってまろやかな「秀よし 純米酒」をベースにして仕込むことです。仕上がり時のアルコール度数は10〜12度で、酸味もまろやかな口当たりです。甘さと酸味のバランスを考慮した究極の梅酒造りです。
ただいま発売している梅酒は2015年に仕込んだものです。
いつも4〜6年間は熟成のためにストックしておきますが、熟成年によって味が変わるのがタンクの封を切る時の楽しみです。
別格の味わいをぜひお楽しみ下さい。
酒蔵日記
2021.07.12
青梅の香り
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