3月20日春分の日 晴天
早朝、玄関に国旗を掲揚してから、青空を見上げ社内に入る。
いつもは、忙しく社員が走り廻る通路や釡場の辺りがシーンと静まり返り、優しく朝日が差し込んでいます。「何て綺麗なんだろう!」としばし時間を忘れていると、ピピピとご飯の炊けた音。
そうそう!お彼岸のぼた餅作らなきゃ!
賄いさん手作りの「こし餡」。それに「きな粉」はこだわりの淡緑色の青大豆。
母もおばあちゃんもそのまたずーっと先のご先祖さまから変わらずお供えしてきたぼた餅です。
世の中がどんなに変わっても、精神的にも物理的にも可能な限り、続けたいことや残したいことが山ほどあります。
酒造りを始めてから三百三十二回目の春彼岸です。
今年も主人と共にご先祖さまへ手を合わせられたことに感謝致します。
ぼた餅3個を美味しくぺろりと平らげた健康な身体に更に感謝。
目の前の問題に右往左往する私達ですが、自然は美しい朝日や季節の移ろいを見せて癒してくれますし、伝統文化は折々に心静かに手を合わせる時間をくれます。
ああ、日本っていいなあ!!
(和風総本家みたい)